2013年12月12日

【東日本大震災】レポートNo.233

11月末から、再び岩手県に入った増島のレポートをお届けします。
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「まけないぞう」がつなぐ遠野ものがたり  1000日
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 東日本大震災から12月4日で1000日を迎えました。寒さが本格化する中、被災地では希望の見えない日々が続いていました。亡くなれた人たちは15,883名、行方不明者は2,643名(12月10日現在)になりました。避難者数は、27万7609名にのぼります。亡くなられた人たちに心よりご冥福をお祈り申し上げます。

 被災地を回っていると行き交うトラックが一段と増え、ホコリがまいあがっています。けれど、工事をしているのは、三陸縦貫道や防潮堤などが目立ち被災者の終の棲家となる住宅ではないことが多いです。被災者の人たちは口々に、「このまま10年、20年とこの仮設にいるのかしら?」、「このまま仮設で死ぬのかしら」と不安の声を漏らしています。「オリンピックが決まっているので、あっちは日にちが決まっているから資材も人手も取られて、こっちの復興はまた遅れるよね」と不安の種は尽きません。

海の工事_s.jpg

道路の工事_s.jpg

 一部の人は復興住宅に移っていますが、仮設でできた仲間の繋がりが分断され、また復興住宅でコミュニティを作り直さなければならないのです。復興住宅に移られた被災者の方は、「せっかくできた仮設でのコミュニティがバラバラになり、何度も何度もコミュティを作り直さなければならないなんて、辛い」とこぼしています。この言葉は18年前の阪神・淡路大震災の被災地でも聞きました。なぜ、同じ事が東日本の被災地で繰り返されているのでしょうか?憤りを感じずにはいられません。一体私たちに何ができるのでしょうか?私たちは何ができなかったのでしょうか?

まけないぞうの作り手さんから「しばらくぶりで、ぞうさんをつくりました。あっちこっちから糸が・・・でも楽しかった〜」とメールをもらいました。新しい住宅に引っ越しされ、いままでの繋がりが途絶え、寂しさからまけないぞうづくりを再開したのです。仮設住宅でもそうでした。仮設でも役割があって、住民の人たちと関係が出来ていたとき、ぞうさんのちからがなくても生活できていました。でもいままたぞうさんが彼女を支えています。

 いつか彼女がぞうさんから卒業できる日がくることを願ってやみません。1000日を迎えた被災地で感じたことが少しでもみなさんに伝わりますように。これからも、末永く被災者に寄り添っている「まけないぞう」を応援して下さい。

子ぞう_s.jpg
posted by 被災地NGO恊働センター at 17:09| ★「まけないぞう」がつなぐ遠野ものがたり | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする