2013年12月18日

【東日本大震災】レポートNo.234

11月末から、再び岩手県に入った増島のレポートをお届けします。

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「まけないぞう」がつなぐ遠野ものがたり  
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 今回の岩手訪問では、授業の一環として神戸大学の学生さんが同行してくれました。初めての被災地訪問で、冬の岩手の初日は雪空でした。でも寒さにもまけないぞう!であちこちの作り手さんに会いに行きました。まけないぞう作りにもチャレンジしてくれました。神戸大学の学生たちは震災直後から沿岸の被災地を足湯やまけないぞうや手芸などをして、被災者の方たちと交流を深めています。

 遠野では、朝靄が出るときがあります。この朝靄が出る日は晴れると言われていますが、この日の朝は前が見えないくらいの朝靄で、とても神秘的でした。

朝靄_s.jpg

朝靄2_s.jpg

 その日大槌の町は快晴でした。大槌役場は時間が止まったままの状態です。震災遺構として残すのか残さないのか、町は二分していると言われています。難しい問題だと思いますが、亡くなられた方の命を無駄にしないで、誰もが納得できるかたちで次世代に語り継いでほしいですね・・・。

大槌町役場_s.jpg

大槌町役場2_s.jpg

 そんな大槌町を見渡せる高台に、神戸から届けられた「希望の灯り」が被災地を照らすように佇んでいます。阪神・淡路大震災の時に町は崩れ去り、炎に包まれ、真っ暗な街になってしまいました。そして、人々の希望の灯りが灯されたのです。被災地から被災地へ、その絆を深めています。 

希望の灯り_s.jpg

希望の灯り2_s.jpg

 被災地を見渡すと、瓦礫は取り除かれて津波直後の風景とあまり変わらない風景がどこまかしこも広がっています。写真の上は直後のもので、下は今の大槌の風景です

直後_s.jpg

今の風景_s.jpg

 そして、まけないぞうの作り手さんを訪ねます。学生さんは早速まけないぞう作りです。
作り手さんは「久しぶりだから、作り方忘れちゃったわ〜」と言いながら、手早く針を運んで行きます。

学生さん_s.jpg

作り手さん_s.jpg

 学生さんも、なかなかいい感じで針を運んでいます。作り手さんも「あ〜今日はかわいくない!顔が長すぎた〜」など言いながら、ちくちく・・・。二人とも可愛い子ぞうさんができましたよ。できあがった子ぞうさんを箱詰めします。この子たちは一体誰の手に届くのでしょうか?

箱詰め_s.jpg

できました_s.jpg

そのあと、大槌では有名な新巻鮭のお昼ご飯をご馳走になりました。おいしくて写真を撮るのを忘れてしまいました。作り手さんは「こうして誰かにご馳走するのは、私の子どもも外で誰かにお世話になっているから、誰かが来たときにはそのお返しをするのよ」という言葉をいただきました。こうして支え合いが育まれていくんだな〜と実感して、うれしく思いました。本当に感謝いたします。
posted by 被災地NGO恊働センター at 13:03| ★「まけないぞう」がつなぐ遠野ものがたり | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする