2011年04月09日

【東日本大震災】レポートNo.45

地震直後から先遣隊として被災地に入った吉椿雅道のレポートです。
ひとりのおばあちゃんとの会話の中に、地震が与えたショックの大きさを垣間見ることができます。
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吉椿のレポート
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米沢に避難して来られた方々は、被災状況も出身も避難経緯も皆、バラバラである。家
族親戚や隣近所で7台の車に分乗して、30人くらいで一緒に逃げてきた人々もいれ
ば、両親から先に避難するように指示されて、たった一人で来た20歳の女の子もいる。
 
息子さんと二人で南相馬市から避難してきたおばあちゃん(82歳)は、息子さんが外出
するという事で息子さんに連れられて足湯に来た。
息子さんに置いていかれるようで、どこか寂しそうに見えた。足湯が終わってからお茶を
飲みながらおばあちゃんとお話しした。「私、いくつと思う?」と訊かれ、「70過ぎくらいで
すか?」と返すと、「82なのよ。」と言う。

その真っ白な髪の毛を触りながら「実はね、私、この地震の前まで白髪はひとつもな
かったの。皆から白髪がなくて羨ましがられていたのよ。」と言う。びっくりした僕を見て、
「噂には聞いていたけど、本当にこんな事ってあるのね。」と語った。その後も息子さん
が帰って来ないので、ボランティアと一緒にお茶を飲みながら数時間過ごしていた。翌
日、おばあちゃんは、「息子が明日出張で東京に行くのよ。息子ひとりで心配だわ。」と
言うその表情には寂しさが漂っていた。
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posted by 被災地NGO恊働センター at 22:19| 被災地からのレポート | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする