2011年04月12日

【東日本大震災】レポートNo.48

「まけないぞう」作りと足湯を行っている増島智子さんのレポートです。
文中でもご紹介しますが、岩手県遠野市にボランティアの方たちの宿泊施設が建設されまし
た。長期的な支援を行いやすくなることで、一日でも復興が早まることを願うばかりです。
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増島智子さんのレポート
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昨日、震災から1ヶ月が過ぎました。岩手の被災地から神戸に戻りました。こちらは桜が満開で
若葉が芽生え、被災地とはまるで別世界ですね。被災地ではいま梅の花が満開で、桜は5月
に咲くそうです。。。その頃には被災者の方たちとお花見ができる心の余裕ができればと願う
ばかりです。
遅ればせながら、レポートの続きを・・・

〜いよいよ"遠野物語"がはじまります〜
震災から1ヶ月を目前に4月8日に第25号で紹介された「ROADプロジェクト」の一環として県外
ボランティアを受け入れる遠野のボランティアハウスが開所しました。その中には、ボランティアの人たちに提供する食事(有料)をつくる本格的なキッチンが常設されました。料理を手がけるのは、釜石で被災を受けた日本料理店の方です。まごころネットを構成しているJCの方たちの協力のもと仕事を失った被災者の方に仕事作りが始まろうとしています。ボランティアハウスの横にはコンテナも配置し、食材などをおけるスペースも確保してくださいました。"遠野物語"の第1号です。今後もこのような物語が生まれそうです。

 【4月2日レポート】

 今日は初めて訪問する金沢エリアの「金沢地区生活改善センター」という避難所を訪ねまし
た。ここは子どもも含めて35名くらいの方が避難されていました。
 対応してくださった若い女性の方が、「いまは私たちだけで、人がいなくて他の人にも悪いから、別の日にお願いします」ととても遠慮されていました。よく聞くと別の男性が「ここらの人間は遠慮深いから」と。そういえば、避難所などに訪問して物資を届けていても、「私たちはこれでいいから、他の人にもあげてください。もうたくさんあるからいいです」などの声をよく聞きます。お節介なくらい言わないと受け取ってもらえないのです。本当に東北の人たちは遠慮深いです。

この日はみなさん、土曜日ということもあり、家の片付けや温泉などに出かけていて、いらっ
しゃる人が少なかったけれど、5才くらいの子〜中学生くらいの男の子たちが足湯をしてくれま
した。お湯が足りずにひとつの桶に二人が入って、楽しそうに足湯につかっていました。一人
の中・高生くらいの男の子が「ぼくは津波と競争して勝った」と教えてくれました。このくらいの時期の子どもは、なかなか自分のことを話せず、小さな子どもたちがいるのでその面倒を見ていて、本人のストレスのはけ口がなかなかありません。どんなことを抱えているのか、とても気になります。

また、べつの高齢の女性の方は、津波で夫が流され、まだ行方不明になっているそうです。親
戚の家も流されたそうです。わかめやホタテなどの漁業で生計を建てていたのに、この津波で
船が4艘も流され、家も何もかもなくなったということでした。その状況を昨日見に行ってきたら湖のようになっていて、かなりの精神的ショックを受け、肩がとても硬く痛くなったそうです。お話しをしていたら、一緒にきた枇杷の葉温圧をしてみたいと、1時間ほど受けてくれました。やる前とやった後では、顔つきが変わり、とても楽になったと言ってくれました。

そばにいた娘さんも、車で高台に逃げたけれど、車で逃げようとした人たちが間に合わずに車
のまま、流されてしまったと話してくれました。そんな話しがあちこちで聴かれます。
被災者の方たちのお話しを聴く度に被害の甚大さをひしひしと感じます。。。

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posted by 被災地NGO恊働センター at 10:27| 遠野から | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする