2011年04月20日

【東日本大震災】レポートNo.60

先遣隊として被災地に入った武久真大のレポートです。
「風評被害」について考えさせられるものがあります。
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武久のレポート〜米沢より〜
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山形県米沢市。
吉椿さんのレポートでも説明されているとは思うが、ここに福島県から、
福島第一原発から半径20キロ圏内にあり避難指示を受けたひとと、
その周辺から自主避難してきたひとたちが今も避難生活を続けている。
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『ラスクとデッキシューズ 1』

避難所の中ではいろいろな居場所ができる。
足湯もしかり、子どもの遊び場もしかり。

そんな居場所のひとつがコーヒー。
喫茶店のひとが道具と豆を持ってきて、避難所のひとに振舞う。

振舞われるペースはまちまちだが、
コーヒーが振舞われるときは長蛇の列。
やはり寒い避難所で、あたたかい飲み物はありがたがられるようだ。

そのコーヒーを出している横に机とイスを置いてみる。
ほとんどの方は自分の生活スペースに持って行かれるが、
たまに座ってお話ができたりする。

このお話は、ある日、そこでのひとこま。
南相馬市 小高区で農家をしているおにいさんと、
同じく南相馬市の原町区に住むそのいとこ。

農家のおにいさんは、やはりこれからの農業の心配をしていた。
土壌汚染がどうだろう、農業を続けていけるのだろうか、と心配そうにお話された。
風評被害はやっぱり怖いとおっしゃった後に、親戚に聞いた話だけど、と続いた。

福島市から関東の方に避難した親戚が東京まで避難し、
何日かぶりのお風呂に入ろうと銭湯に行ったんだけど、
そこで福島から来たのかと確認され、それなら放射能のことがあるからと入店を拒否されたんだそう。

そんな風評被害がもう既にあるんだ。
だから土壌汚染も怖いし風評被害も怖い。
どうしたもんか、とおにいさんは深いため息をついた。

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posted by 被災地NGO恊働センター at 11:47| 被災地からのレポート | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする