2011年05月05日

【東日本大震災】レポートNo.78

被災地NGO恊働センターです。
地震直後から先遣隊として被災地に入った吉椿雅道のレポートです。
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吉椿のレポート〜米沢より〜
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3月18日に米沢の市営体育館で足湯を開始して以来、沢山の方が足湯に来てくれている。
南相馬から避難してきたAさん(30代女性)は足湯の初日に来られた。ご自身もアロマを趣味でやっておられたらしく、足湯にも非常に興味を持っていて、始まる前から靴下を脱ぐくらい楽しみに待っていた。だが、初日でテレビや新聞の取材が殺到し、Aさんは、嫌がって近寄ろうとしなかった。その後、取材が減ってから足湯をされたが、それ以降、Aさんは足湯に来る事はなかった。

娘のSちゃん(14歳)は、毎日のように足湯を手伝ってくれているが、Aさんには、近くを通る度に声をかける程度で、いつも気になっていた。
そんなある日、体育館でAさんとすれ違った時、僕の顔を見ると「あっ!」と言い、「どうしたんですか?」と聞くと、「実はね。アロマのオイルがいくつか手に入ったの。」と言う。それから「数は少ないんだけど、これを体育館の皆に塗ってもらおうと思って。。」と話し出した。「よかったですね。」と答えると満面の笑顔を見せてくれた。

避難所にいる人々は、皆さん「何かしたい」、「いつか自分も恩を返したい」と心の中で思っている。被災者の人々は、先の見えぬ避難生活の中で自分の役割を見出す事で一歩前に踏み出そうとしている。

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posted by 被災地NGO恊働センター at 11:22| 被災地からのレポート | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする