2011年05月27日

【東日本大震災】レポートNo.88

5月23日、代表・村井雅清が遠野まごころネットを訪れました。
レポートを掲載します。
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村井の遠野訪問レポート
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 5月の連休も終わり、少し落ち着いた23日「遠野まごころネット」を訪ねた。毎日行う午後6時半からのミーティングが、これまでなら二時間を超えることがままあったが、この日は1時間余りで終了した。同ネットの代表・副代表にも、かなり余裕の色が見えていた。連休中のあの600名を超えるボランティアのうねりがウソのようだ。活動内容も、常連の足湯活動や被災者自身が運営する「まごころ広場」のことなどが報告されるが、やはり仮設への入居にともなって避難所の統廃合と避難所生活では「何もする事がない」という報告が気になる。実際に大槌町の避難所を訪ねると、ピーク時の半分以下になっている。しかし、一方で避難所のリーダーの疲れはピークに達しているように思われる。

 さて、避難所では「何もすることがない!」という被災者の声を聞くことが少なくない。こういう声に対しては、次のような工夫が重宝される。福島のある大きな避難所でのこと。「畑仕事がしたい!」という被災者の声を聞いて、ボランティア側が「一緒に草むしりをしようよ」と提案し鎌など20人分ほど用意して待っていた。ところが、なんと200人も手が上がったそうだ。こうして避難先の近くに畑を用意したら、どんどん元気になったという事例は、すでに2004年新潟県中越地震で実証済みである。

 これから本格的に仮設住宅での暮らしが始まるが、やはり一つはこうして畑仕事など「土いじり」のできる機会をつくることが大切だ。となると船を失い、生きがいであった海の仕事を奪われた被災者に対しての智恵も求められる。例えば漁師さんは魚を捌くのは得意中の得意ワザである。仮設住宅に必ず「魚市場」を併設すればどうだろう。きっと生きがいが蘇ると思う。やはり避難生活と仮の住まいが長引くと、生きがいづくりや仕事づくりが大変重要な課題になる。仮設住宅での商いを可能にするとか、政府もどんどん規制緩和することが求められるし、一方ボランティアも創意工夫が必要である。連休が過ぎて一休み感があるが、今が正念場でもある。あらためて一踏ん張りがいる。
村井雅清
posted by 被災地NGO恊働センター at 10:20| 遠野から | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする