2011年10月24日

「まけないぞう」作り手さんの声


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「まけないぞう」作り手さんの声
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東日本でも産声をあげたまけないぞう。まけないぞうをつくることに楽しみを見いだされたり、人と集まることを喜ばれたり…そんな作り手さんの声をご紹介していきます(随時更新)。

■10月24日、石巻の作り手さんからまけないぞうと一緒に届いた手紙です↓。「今は震災で住む場所がバラバラになってしまっていますが、ぞうさん作りをとおして母と私の距離も近く感じられます」(クリックすると拡大します)
1024石巻の作り手さんからの手紙.jpg


■8月29日、気仙沼の作り手さんから届いたまけないぞうのお礼に電話したスタッフに「生きる張り合いができました」。ぞうに同封して下さった手紙です↓。
作り手さんの手紙.jpg

■7月11日、福島県双葉郡から山形県米沢市に避難されている作り手さんからの手紙。
(一生懸命つくったまけないぞう52個と一緒に神戸に届けてくれました)
東日本大震災で何もかも無くし、子供達につれられ山形県に来ました。落ち込んでいた時「まけないぞう」さんと出合い笑顔になり、私もつくってみたいと思い頑張ってつくりました。

■6月14日、旧釜石第一中学校で。留守にされていた方からの手紙
「この度は、タオルぞうの作り方を教えていただきまして、ありがとうございました。お陰様で、楽しく手芸をすることができ、今では避難所生活での楽しみとなりました。お見舞いを頂いた方やお世話になったみなさんになんのお礼もできずに心苦しく思っておりましたが、このタオルぞうをお礼の品と差し上げられるようになり、とてもうれしいです。本当にありがとうございました。可愛く仕上がったタオルぞうを見てくださいませ。娘のところへ出掛け留守をしております」

■6月9日、吉里吉里中学校体育館で
以前に参加した方が先生となり、教えながら作ってくれました。ここでも「アリクイみたいだね」「私のは顔がぺたんこになった」「この顔の部分がわかんね〜」「ぞうは鼻こが命だから」「この子はかわいいわ〜」と「まけないぞう」の顔にチュッとしている人もいました。
今日もまた「まけないぞう」が被災地に笑顔を届けてくれています。

■6月1日、陸前高田市上和野会館で
8人の大家族でまけないぞうを作りためたIさん。「ボランティアさんや孫などにあげて、とても喜んでくれたよ」。ボランティアと撮った写真や取材を受けたの写真をうれしそうに見せてくれました。「仮設に移って落ち着いたらまけないぞうづくりを再開するよ。」

■6月1日、吉里吉里中学校体育館で
(スタッフが)「またまけないぞうを作ってみませんか」と声をかけると「今日は、風邪気味だから」、「ちょっと眠たいから」とお断りされたのですが、一人の方が「ぞうさん、作りたい」と言ってくれました。作り始めるとさっき風邪気味だった人や眠かった人も参加し、気がつけば5人になっていました。作り終えた人が別の人に教えたり、「私のぞうは顔があっち向いてる」など、話も弾んでいました。

■5月下旬、栃木県のボランティアからのメッセージ
80代後半の女性が避難所を去るときに「本当にみなさんにお世話になりました。また、まけないぞうを作ります。ありがとうございました」とおっしゃいました。「もっと早くゾウさんを知りたかった」と言われた方や、「ゾウさんの活動で仲間が増えてコミュニケーションが取れ、息抜きの場になって楽しい」、「このゾウさんを発案された方凄いね〜」などとおっしゃった方もいます。

■6月3日、大槌町赤浜小学校で
たくさんの人たちでワイワイ楽しくつくりました。「私は劣等生だからね〜」「私のは顔が曲がってるよ」「あ〜、ここへ来て初めてこんなまともに頭動かしたわ〜」など言いながら、時間はあっという間に過ぎていきました。「仮設に行ったらできなくなるから、いまのうちにしておこう」とおっしゃるので、(スタッフが)「仮設にも行きますよ」と言うと、「じゃあよかった」と言ってくれました。「またやりますか?」と訪ねたところ、「やりたい!」との声。みなさんの笑顔がとても印象的でした。

■5月26日、山形県米沢市の雇用促進住宅で。福島からの避難者
「お茶会などに誘われても一人じゃ行きにくいよ。でも、まけないぞうみたいにやることがあれば、お話しながらできるから行きやすいね」

■4月17日、栃木県鹿沼市の鹿沼フォレストアリーナで。福島からの避難者
「私のぞうは耳が大きいなあ」、「私のは鼻が曲がってるわ、性格が曲がってるからかしら」、「私のは鼻がずいぶん立派になってしまったわぁ」などなど笑いながら話が弾みました。最後には「部屋に戻ったらタオルがいっぱいあるから、練習してみんなを誘うわ」、「針山がないから、ここらのボランティアさんに米ぬかを分けてもらって作るわ」と張り切ってくれました。米ぬかを使うと針が錆びにくいからということでした。さすが先輩たちです、いろんなことを教えてくれました。

■4月7日、大槌町のかみよ稲穂館で
最初2〜3人で始めましたが、まわりにいた人や子どもたちが途中から参加し、みなさん夢中でつくってくれました。「被災前には、仕事から帰ってきたらミシンをさわっていたのよ。あれから全然できなかったから、こんなぞうさんを久しぶりに作れてよかった」「津波のことを少しでも忘れられた」「はげみになる」「やっぱりかわいいね」などなど、笑顔がこぼれました。ぞうさんをつくってくれた方は(スタッフを)帰り際に玄関まで送ってくれて、またやりたいと話してくれました。避難所ではあまりやることもなく、退屈な時間を過ごしています。そんななかまけないぞうづくりが生き甲斐につながるようなきっかけになれば幸いです。

■3月29日、大槌町小槌地区多目的集会所で
ある高齢の女性は、津波で旦那さんが流されまだ見つからず、盛岡から子どもさん家族が孫(4〜5歳と9ヶ月)を連れていらっしゃっていました。そのお孫さんがまけないぞうづくりに参加してくれて、「おばあちゃんにも今度作ってあげるからね」と作り方を聞いてくれました。「孫はいつも家に泊まっていくけど、避難所では泊まれないから」ととても名残惜しそうに送り出していました。「この子はまだ小さいからおじいちゃんが津波で流されたことをわからないしね」
他の方も、「着の身着のまま逃げてきて、落ち着いたら自宅に戻れると思ったのに、もう何もかも流された」。神戸からきたと伝えると「阪神・淡路大震災の時は他人事と思っていたけれど、自分の身にふりかかったらよくわかった、人は痛みを感じないとわからないのね」と、みなさん辛い胸のうちをつぶやいてくれました。
それでもまけないぞうに鼻ができ、顔ができ、目がつくと「あっ目がついたら生きてきた」、「私に似ているわ〜」と、一瞬ですが、笑顔がこぼれるひとときを過ごされていました。

■3月28日、大槌町の臼澤鹿子踊保存会館伝承館
新たな作り手さんと、昨日も参加した方が作ってくれました。昨日作ってくれた方は、手慣れた様子でボランティアの方にも教えていました。時々間違えると、「先生がちゃんと教えてくれないから」冗談交じり笑いながら針を運んでくれました。今日初めての方も上手につくり、あっという間に2頭を完成させました。ある方は、幸い流れされずにすんだ家の片付けを毎日のように行って手が腱鞘炎になり、ケガもして昨日まで腫れていたそうです。疲れたので今日は休んで、ストレス解消にとまけないぞうづくりに参加してくれました。

8歳くらいの女の子も朝から午後まで夢中になって4頭も完成させてくれました。この女の子は避難所の中でも少しお姉さんなので、年下の子どもたちの面倒をよく見ています。でも風邪気味で咳をしているとボランティアさんに「のど飴、なめる?」と聞かれても遠慮して「大丈夫!いいです」と応えました。遠慮しないでいいんだよというと「遠慮しちゃう」と言っていました。年下の子どもたちには、自分の持っているドロップを分けてくれているのに、自分は我慢をしているのです。こんな小さな身体で大人と同じくらいのショックを受けているのにも関わらず、人に気をつかっている健気なようすには心を打たれます。子どもたちに家に様子を聞くと、「うちは1階が流された。でも全部流されていないから、まだマシだよ」と…そんな言葉を子どもから聞くこともとても胸が痛みます。

■3月27日、大槌町臼沢鹿子踊保存会館伝承館
はじめて避難所でまけないぞうづくりを行いました。ここに避難されている方は100人前後で、参加してくれた方は、大人6人と女の子2人でした。ある方は「被災後ずっと津波のことを考えていたので、ぞうを作ることで忘れることができた」とおっしゃってくれました。また別の方は、「糸と針なんてもったことないのに、こんなことができて、このぞうはうちの「宝」にします」。
手先が器用で一番最初に作り上げた人は、「このぞうは、茨城県にいる孫にあげるわ」と涙ながらに話してくれました。孫のそばに行きたいけれど行けないから、自分の分身としてまけないぞうを茨城県の孫にプレゼントしたかったのだと感じました。
みなさん、「この子は鼻が短いからまだ2才くらいかな」、「この子は立派なお鼻だから、大人のぞうさんかな〜」、「私のは耳が小さすぎたわ〜」など笑顔をのぞかせながら作ってくれました。子どもたちも一緒懸命小さな手で針を動かしていました。

posted by 被災地NGO恊働センター at 13:26| ★「まけないぞう」がつなぐ遠野ものがたり | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする