2012年01月06日

【東日本大震災】レポートNo.149

県外避難されている方々の状況について、スタッフ吉椿のレポートをお送りします。
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故郷を想いて  〜県外避難者の今〜 Vol. 22
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福島県の県外避難者は福島を除く全国46都道府県に散らばるが、各地で県外避難者に対しての支援が試行錯誤しながら始まっている。

2502人(12月15日時点の避難登録者のみ)が福島県から避難して来ている栃木県。県内最大の都市、宇都宮市にも445人(12月初旬時点)の人々が暮らしている。

「とちぎ暮らし応援会」は、とちぎボランティアネットワークなど地元のNPOや団体、福島県災害対策本部の県外避難支援チームも加わり、11月に発足した。県内各所での交流会、お茶会などの開催、福島の新聞や支援情報などを提供する情報ステーションの設置など積極的に支援活動を展開している。

宇都宮市内に住むWさん(71歳 女性)は、3月末に故郷、双葉町から娘さんの嫁ぎ先である栃木に避難して来た。当初来た家族7人は、それぞれの都合で福島県いわき市と北海道などと3ヵ所にバラバラとなり、今ではご主人と二人栃木に暮らす。

現在、栃木県各地で避難者のお茶会開かれているが、Wさんは8月にお茶会に参加したきり最近は行っていないと言う。「初めて参加した時、避難者は5、6人しかいなくて、スタッフが20人くらいいてね。そうだったの、ああだったのって、私たちの被災した話ばかり訊かれてね。何か行きたくなくなったの。」、「また行っても同じ話ばかりじゃねえ。ぞうさん(まけないぞう)を作ったり、ゲームしたりして、お茶飲むんだったらいいけどね。」とつぶやくWさん。

そんなWさんは、今の心境をこう語る。「私ら被災者だから小さくなってる感じなのよ。」ゴミを出すと時にカンを出せないという。「(ゴミを見て)被災者がビール飲んでいるからそんなに心配ないよって(まわりに)思われるから。。」と言い、ゴミは時々来る娘さんに持って行ってもらっているそうだ。

「私らは結局よそ者だから。」と寂しげに語るWさんだった。
(吉椿雅道)
posted by 被災地NGO恊働センター at 09:41| ★県外避難者支援 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする