2012年01月12日

【東日本大震災】レポートNo.154

県外避難されている方々の状況について、スタッフ吉椿のレポートをお送りします。

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故郷を想いて  〜県外避難者の今〜 Vol. 24
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雪深い山形県米沢市で開かれるお茶会に毎回参加する貴重な男性、Tさん(70歳)は、「皆が顔出せって言うから来てんだ。どうせ暇だしな」とはにかみながら言う。

Tさんは、福島県浪江町から3月20日に家族6人で米沢に避難して来た。当初、息子さん夫婦と雇用促進住宅で暮らしていたが、「2部屋に6人も居られねえ。」とTさん夫婦と94歳になるお母さんの3人で民間借上げ住宅に移ったそうだ。「ばあちゃんいるから嫁を(お茶会に)連れて来れねんだあ。」とこぼす。
米沢での9カ月を振り返りながら「米沢には本当にお世話になってっけど、好きで来たわけじゃねぇんだ。総理大臣の命令でおんだされてきたんだ。」というTさんも「来年(2012年)春あたりに福島県のどこか場所を見つけて、移住しようと思ってんだ。米沢の人に迷惑かけっから。。。」と今後を考えている。

総理大臣の収束宣言の発表された直後だったこの日、Tさんは、「(帰還までに)5年から10年って言うけど、今、俺70だべ。10年待たされたら80だぞ。早くやってもらわねえと俺ら死んじまうんだよ。」ととつとつと語る。
「俺ね、正直言って、今までこんなに自分の生きる時間がなくなったって感じた事なかったよ。」、「10年けらねえ人生を、もたもたしてもらっては困るんだよ。人の人生をどう思ってんのか分かんねえ。」そんな事を毎日考えているという。

最後に「何ほしいって、時間がほしいよ。時間くれよ。」と静かに訴えるTさんであった。
避難者ひとりひとりの状況も思いも皆、違う。残された時間も人によって違う。
posted by 被災地NGO恊働センター at 11:22| ★県外避難者支援 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする