2019年03月04日

【東日本大震災】レポートNo.293

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「まけないぞう」がつなぐ遠野ものがたり  3月2日
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 今日は釜石の上中仮設住宅のお別れ会でした。震災から8年の歳月を経て、今年の夏頃には最後の被災者が仮設生活を終える予定です。そこで、仮設住宅で会長をしていた佐々木夫妻の呼びかけで元住民が集まって、涙と笑いを交えた会が開催されました。
 みなさん1年、2年、3年ぶりなどと久しぶりの再会でした。この仮設は楽しかったねとあの頃を懐かしんでいました。

お父さん_R.JPG

お茶会_R.JPG 

 みなさん、思い思いに当時のこと、いまのことを語り合います。 
「仮設より復興住宅は酷い。何もなくて、、、交流がない」
 「仮設なら扉を開けたらみんなに会える」
 「会長さんがメガホン持って声かけしたのを今でも耳に残っている」
「また、帰ってきて〜」
 「近いようで遠い(復興住宅は仮設の隣なのに)こんな機会はないよ。」
 「3年ぶりだね〜」

懐かしいね〜_R.JPG

 この会を企画した佐々木さんご夫妻は、この3月で長女や次女がいる東京へ引っ越しを決めました。この数年悩みに悩んで出した応えです。古里を離れること、今後年老いていく現実を考えると二人だけ暮らすのは厳しいと、子どもたちのいる東京への引っ越しを決めたのです。でもこのお別れ会では、みなさんに「行っちゃうのかい?」「また、帰ってきてね」などの言葉に後ろ髪を引かれる想いがいっぱいです。「今度は家も引き払うので、戻ってくる場所がないんだよね」と、寂しそうに言葉が漏れ聞こえます。残るも辛い、去るのも辛い決断です。被災地には悲喜こもごもの想いがあります。
 同窓会では、まるで家族のように和気あいあいと言葉を交わし、仮設に入った頃は、みんな知らない人同士で、声を掛け合うことから始まりました。この8年近くの長い年月で育まれた絆はとても深まっていました。

 一年に一回は会えるようにしたいね。それまで元気でいてね!と声を掛け合い。再会を誓いました。最後に思い出の曲「上中仮設音頭」を歌ってお別れました。

上中仮設音頭_R.JPG

 〜歌詞の一部抜粋〜
 みんなで みんなで 生きてきた。
 辛さと悲しみ わかちあい
 小さな喜び 育んで 
 一生懸命 生きてきた
 それ 忘れない それ 忘れない
 上中仮設を忘れない
 いついつまでも 忘れない

 
上中音頭NO1_R.JPG

上中音頭NO2_R.JPG

posted by 被災地NGO恊働センター at 10:11| ニュース・情報 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする