2011年07月11日

当団体の東日本大震災被災地支援活動について

当団体の東日本大震災・被災地支援活動について(今後の方針)

2011年7月11日


3月11日に発生した東日本大震災により亡くなられたお一人おひとりのご冥福をお祈りすると共に、ご遺族の方々にはお悔やみを申し上げます。そして、被災された皆様、福島原発の事故により避難されている皆様に、心よりお見舞い申し上げます。
 被災地NGO恊働センターは、阪神・淡路大震災におけるボランティアを機にできた市民団体です。震災で気づいた支えあい、学びあい、寄り添いという原点を大切に、1995年以来、国内外の被災地の救援活動を行ってきました。この度の災害を受け、私どもはこの原点にそって、被災された方のいのちと暮らしに寄り添う支援を行ってきました。

【今後の活動】
1.仮設住宅における暮らしの支援
 今後、当団体は、仮設住宅で被災者が孤立しないよう、暮らしのサポートに重点をおいて活動してまいります。具体的には「足湯ボランティア」の派遣とタオル手芸品「まけないぞう」づくりによって被災者の生活に寄り添っていきます。

 ■足湯ボランティア
 「足湯」ボランティアは足をお湯につけてもらい、向き合って手をさすったり話をしながらリラックスしてもらうものです。足湯の効果として、血行が良くなる、リラックスしてよく眠れるようになる、といったことがありますが、同時に、ほっとして不安やニーズを口にされることがあります。私たちはこれを「つぶやき」と呼んでいます。仮設住宅で足湯を行い、そこで聞く「つぶやき」によって被災者のSOSのサインを早めにキャッチしたり、暮らしの再建につながるニーズを代弁・提言することに努めていきます。

 ■まけないぞう
同時に、3月末から各地の避難所で行ってきた「まけないぞう」づくりを仮設住宅でも展開します。まけないぞうは、阪神・淡路大震災後から被災者がつくり続けている、ゾウの形をした壁掛けタオルです。これをつくることで、退屈しがちな暮らしのなかに楽しさや希望を見いだしてもらうことを目指しています。人から何かしてもらうばかりではなく、自分も人に喜ばれる役割をもつことで元気になるという効果もあります。さらに、1個あたり制作費100円をお渡ししており、これを収入の一助としていただくことができます。

※仮設住宅での孤立の問題と関連して、その次の段階、つまり復興住宅・恒久住宅への移行についても今の段階から意識しておくことが重要です。阪神・淡路大震災の後、仮設住宅から鉄筋コンクリートの高層マンションに移った被災者の中には、重厚な壁に隔てられ隣の家の物音も聞こえない暮らし、かつてのご近所さんのいない暮らしに、「仮設のほうがよかった」と表現した方もいます。もちろん、今回は当時とは異なりますが、コミュニティがまとまって仮設住宅・復興住宅に入ることだけでなく、先を見据えて現時点から仮設住宅内の住民自治を高め、安心して暮らせる環境をつくっておくことが不可欠です。こうした仕組み作りを促進するため、「震災がつなぐ全国ネットワーク」の分科会として「仮設支援連絡会」を立ち上げました。この会には誰でも参加できます。

2.福島の支援
さらに、福島の被災者の抱える問題がより長く深刻になってきます。福島の方は特に、原発事故のせいで家に帰る目途も立たず、もとの地域からバラバラに避難され、つながりを断ち切られています。こうした方々が孤立しないように、粉ミルクのニーズ収集や「まけないぞう」づくりを通してネットワークづくりを行ってまいります。私どもは、3月19日から「アレルギー対応粉ミルクを届けようプロジェクト」を行ってまいりました。赤ちゃんは避難所から比較的早く外に出たケースが多く、一時この活動は終息に向かいました。しかし、改めてこの取り組みを通して、次は福島から避難されている方々をつなぐ活動に発展させたいと考えています。

3.「竹炭を送ろう!」〜被災地から被災地へ、支援のリレー第3弾
最後に、「被災地から被災地へ、支援のリレー」第3弾として、2009年の水害で被害を受けた兵庫県佐用町から「竹炭」を東日本に運ぶ取り組みを開始しました。佐用町水害のあと、私どもは「被災地に炭を!」を合い言葉に全国のみなさまに「炭」のご提供を呼びかけました。炭は脱臭・調湿に効果があるといわれています。当時、実に全国60カ所から総計15トンをご提供いただき、浸水した家の床下に入れていただいたところ、たいへん喜ばれました。今度はそのお返しに、佐用町から東日本へ――。もちろん、全国からも歓迎です。炭が応援のメッセージを運びます。
今後ともご支援・ご協力をよろしくお願い致します。


posted by 被災地NGO恊働センター at 18:34| 支援方針など | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2011年04月26日

【東日本大震災】レポートNo.68 -村井代表より-

東日本大震災の被災地支援にあたって

3月11日に発生した東日本大震災により亡くなられたお一人おひとりのご冥福をお祈りすると共に、ご遺族の方々にはお悔やみを申し上げます。そして、被災された皆様、福島原発の事故により避難されている皆様に、心よりお見舞い申し上げます。
 被災地NGO恊働センターは、阪神・淡路大震災におけるボランティアを機にできた市民団体です。震災で気づいた支えあい、学びあい、寄り添いという原点を大切に、1995年以来、様々な被災地の救援活動を行ってきました。この度の災害を受け、私どもはこの原点にそって、被災された方のいのちと暮らしに寄り添う支援を行ってまいります。

【被災地内での支援】
◆ネットワークを生かし、復興支援をスムーズに行うための基盤をつくります。
当センターは、地震当日の3月11日に先遣隊を派遣し、宮城・岩手・山形等において状況調査および支援活動にあたってきました。3月14日から現在まで、山形県米沢市において、避難所運営に協力しています。具体的には、避難所で不自由な思いをされている被災者の方に少しでも心身の疲れを取り除いていただこうと、「足湯」ボランティア(たらいにお湯をはり、足を浸けてもらうことで心身共にリラックスしてもらう)も実施しています。
 また、当センターは3月25日よりスタッフを岩手県遠野市にも派遣しています。被害の大きかった大槌町などの沿岸部に対する支援の後方拠点として、遠野市役所、遠野市社協、遠野青年会議所、地元NPOと連携して「遠野被災地支援ボランティアネットワーク(通称:遠野まごころネット)」を立ち上げました。ボランティアや物資の受け入れ、避難所での暮らしの支援等を行っています。また、ここは、「日本財団」、「震災がつなぐ全国ネットワーク」、「東海地震等に備えた災害ボランティアネットワーク委員会」の合同プロジェクトである「ROADプロジェクト」の遠野拠点(遠野まごころ寮)でもあり、積極的に関東からのボランティア受け入れ等を行っています。
 沿岸部の避難所においては、足湯、「まけないぞう」づくり、炊き出し、泥かき等を行っています。「まけないぞう」とは、生きがい・仕事づくりとして神戸の被災者がはじめたハンディクラフトで、皆で集まってつくることによって、避難所内でのコミュニケーションが豊かになっています。

【後方支援】
◆神戸の事務局においても、次のようなプロジェクトの運営にあたっています。
当センターは、「震災がつなぐ全国ネットワーク」(名古屋市)の参加団体として、今年1月の宮崎県・新燃岳噴火の被災地にボランティアを派遣してまいりました。今回の東北の地震を受け、「宮崎から東北へ、たすけあいの輪〜野菜サポーター〜」プロジェクトを実施しています。これは、噴火の被害を受けた宮崎の農家さんから野菜を購入し、それを被災地での炊き出しなど食材として使っていただくものです。被災地から被災地へと、「応援していますよ!」のメッセージを野菜に乗せて運んでいます。
また、アレルギー対応用の粉ミルクを広く市民の方から募り、それを必要とする避難所や施設等に届ける「粉ミルクを届けようプロジェクト」も実施しています。

今後は、被災者の「仕事づくり」が大切だと思っています。復興に向けて東北の経済活動を盛り上げるため、農水産物、伝統工芸品、手づくりのハンディクラフト等を含む東北産の商品を買って支えるための仕掛けを計画中です。

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2011年4月25日 
被災地NGO協働センター 代表 村井雅清
posted by 被災地NGO恊働センター at 09:56| 支援方針など | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする